池袋の鰻の名店。
鰻のフルコースで、余す所なく鰻を堪能出来ます。
鰻は、ここまで美味しかったのか?と初めて行った時に私は感動したお店です。
捌きたて・焼きたてで頂く鰻の味わいの違いをぜひ味わって欲しいお店。
【鰻かぶと】へのアクセス
池袋駅の副都心線の改札からが一番近いと思います。
C6の出口から出て、池袋郵便局の方へ真っ直ぐ歩いていき、次の角で左に曲がるとお店が見えてきます。
だいたい予約された方がお店の周りで待っていまるので、わかり易いかと(笑)
基本は、全員入れ替え制で、奥の席の方から、呼ばれていきます。
内観
基本はカウンター席、そして入口の所にテーブル席と奥にこ上がり席があります。
昔からある老舗感漂うお店です。
カウンター席の入り口側では、先代を引き継いだ二代目の藤森氏の捌いたり、焼いたりする姿が見えるアリーナ席であります(笑)
その職人姿は、もう芸術的で、いつまで見てても飽きません。
カウンター席の位置は予約では指定できないと思いますが、運が良ければ目の前で焼いたり捌いたりする姿を見る事が出来ます。
メニュー・価格
基本は、 おまかせコース のみです。
おまかせコース:12000円
初回の来店では頂けませんが、天然鰻を頂くと値段が変わります。
本日のおまかせコース
えり焼き(関東風)
さて、まずは串から。
普通の鰻屋さんだと捨ててしまいそうな部位ですが、実は美味しいのです。
まさに、鰻を食べ尽くす感じで。
最初は、えり焼きの一度蒸して焼く関東風のタレとただ焼くだけ関西風の塩との食べ比べが出て来ます。
少し骨っぽく硬めです。
タレがからみ、とても美味しいのですが、藤森さんは、今日出てくる中では、一番美味しくないですと紹介します(笑)
えり焼き(関西風)
蒸さずに焼いただけの関西風で少し固め。
こちらは、塩味で頂きます。
塩だと、鰻本来の味わいが出てきて美味しいですね。これは、日本酒が進みますね。
ひれ焼き
次のヒレ焼きは、まさに鰻のヒレの部分をぐるぐる巻いて焼いたもので、鰻でも一番美味しい部分。
食感が良くて、なんと言っても旨味が素晴しい。
これは大好きな串で、二本とか出てくる日はテンションあがりますね(笑)
その他の串
他にも、日によって違いますが、くし巻き、一口蒲焼、肝焼きなど、鰻を余す事なく頂けるのが嬉しい。
前半はこの鰻の串焼きで美味しい日本酒を飲めます。
この鰻に合った日本酒が、先ほどのくくみ酒以外にも揃っているので、好みを藤森さんに伝えて飲んでみて下さい。
サイドメニュー(冷奴、ぬか漬け)
追加料金ではありますが、さらにオススメなのが、サイドメニューの冷奴と糠漬。
この豆腐は、お店の近所の大桃豆腐さんの豆腐で、仕入れられない日は出されません。
仕入れが無いとがっかりです。
このお豆腐、大豆の味わいがしっかりしており、何もつけなくても大豆の甘みを感じる旨さ。
塩で頂くのも美味しいです。
そして、自家製の糠漬がまた美味しい。
鰻の心臓
この串やサイドメニューを頂いている間に、藤森さんが鰻を鰻用の包丁で捌きます。
見てると、簡単そうに鰻が捌かれていくので、私も出来るのでは?と一瞬思いますが、きっと出来ないですね。
養殖はまだおとなしいのですが、生命力のある天然は、力強いので捌くのは、さらに大変そうです。
捌き終わったあたりに出てくるのが、鰻の心臓。
心臓は、まだ鼓動してる新鮮さ。
ちょっと苦手な人もいるかもですね。。。
でも、あの鰻の大きさからするとだいぶ小さく感じます。
そして、この心臓も頂きます。
でも、噛んではダメです。
鰻の血には、一種の毒があります。しかし、熱を入れる事で、この毒は失われるので食べれるわけです。
でも、押すなよと言われると押したいもので。。。(笑)
どうなるのかと言うと、噛んだ友人が言うには、口の中が山椒をいっぱい食べたように痺れて、しばらく味がわからなくなるそうです。
ご注意を(笑)
鰻の焼き上げ
これらの捌かれた鰻が、蒸される事なく、和歌山の備長炭を使った炭火で焼かれていくのです。
何度も裏返しながら、場所を変えながら、テンポ良い焼き方が美しい。
しかし、あの焼き場は相当な熱さのはずです。
藤森さんは、ここで戦っている。
そんな姿から、やはり目が離せなくなるのかもしれない。
かぶとさんでは、基本養殖鰻を使われており、入荷がある時だけ、天然物が提供されます。
この天然物を頂けるのは、訪問2回目から。
初めての方は、養殖鰻のみです。
こちらの養殖鰻は、もちろん美味しいく、えこひいきとか意地悪ではなく、まずは基本の鰻の味を知って頂きたいからです。
養殖鰻は安定した美味しさで、大きな味わいのブレはないですが、天然は食べている物で味わいや香りがブレがあるんです。
言い換えれば、鰻のオリジナリティがあるって感じでしょうか?
しかも、やはりお高めですし、無理して食べる必要は無いかもしれません。
ここは、お好みかと。
鰻の香り
鰻って、捌いて焼くまで、プロでも最終的な美味しさってわからないのだそうです。
なので、今までの経験から、こんな感じだろうと言う想像で焼かれているそうです。
天然鰻があると、養殖との香りの比較をさせてくれために、
生首出てきます!
鰻の生命力の強さもあって、まだ動く時があります。香りを嗅ぐ際は、特に天然物には要注意です(笑)
たまに、独特な匂いがする天然鰻もいますが、良い物は臭みもありません。
白焼き
まずは、養殖の白焼きからです。
鰻食べに行かれた方もいるかと思いますが、白焼きって、普通何で食べますか?
きっと、醤油とわさびって答える方が多いかと。
醤油や山葵は、けっこう刺激が強いので、鰻の香りや味わいが台無しになるんです。
なので、かぶとさんでは、その食べ方は、オススメしてません。
じゃあ、なぜ醤油やわさびが、一般的なのかと言うと、そうしないと美味しく無いって事です。
と言う私も、かぶとさんに来るまでは、白焼きって、味や食感が好みでなく、好んでは食べませんでした。
なので、かぶとさんの白焼きの美味しさは衝撃的でした。
立ち上がる炭火で焼かれた焦げの香りと鰻の脂の香りが溶けあって良い香り。
こちらを藻塩など2種類のお塩で頂きます。
外はこんがり焼かれており、身は柔らかく、鰻の味わいがジワっと口の中に広がります。
塩で食べるのが、本当に良く合います。
この美味しさには、最初驚くかも。
今日は、天然入荷してました。
入荷は運次第です。行って席に座ってから、天然があるかないかがわかります。
この日は岡山の児島湖の天然鰻。まずは白焼きから。
元々大きい個体でしたが、身の厚さがやはりスゴい。
綺麗な味わいでクセがなく好みの味わいの天然鰻でした。
白焼きからは、くくみ酒をとびきり燗に変えて頂きました。
他にも日本酒っていっぱいあるので、お好みを見つけてみて下さい。
蒲焼
蒲焼が出てくる前に、白いご飯の量を大・中・小で聞かれますので、お腹の調子に合わせて頼んでください。おかわりも出来たはずです(笑)
今日は蒲焼は、養殖の鰻のみに。
一人で鰻一匹を丸々食べれる贅沢さ。
タレの焼かれた香ばしさと、タレと絡み合った鰻の脂で、旨味がまたアップします。
白焼きとは、全然違う旨さ。やはり、タレの味わいって正義です。
ごはん
そして、白いごはんが登場します。このご飯がまた美味くて、
鰻に良く合うんですよね。
なので、蒲焼は、こんな感じでうな丼に。
ご飯と鰻を一緒に頂くと、
もう最高です!
そして、良く鰻には山椒をかけたくなります。
しかし、これぐらい美味しくて、脂の具合が良い鰻だと、全然しつこくないので、山椒の刺激は逆に邪魔になります。
ま、最後に味変にかけるのは、別にありかと思います。
捌きたてと焼きの技術と言うのが、この旨さを出せる技なんでしょうね。
肝吸い
出汁の効いた肝吸いを最後に頂くとおちつき落ち着きますね。
飲み物
この頃は、まだお酒頂けたので、まずは、ビールから。生ビールは東京クラフト。
焼酎は麦茶割などは出来るが、基本は日本酒がオススメ。
そんな日本酒の中でもオススメなのが、
くくみ酒
酒道庵と言う酒屋さんのPB酒で、冷で頂いてもとびきり燗にしても、食事を邪魔しない素晴しい日本酒です。
とびきり燗のアツアツも美味しいのですが、冷めていく段階にも色々な表情を見せてくれる旨い酒。
もう、オススメな日本酒です。
まとめ
鰻のコース一本ですが、こちらの鰻の旨さと日本酒とのコンビネーションは、何度でも来たいし、すぐ行きたくなるお店です。
こちらより美味しい鰻屋さんがあれば、ぜひ教えて頂きたいです。
最後まで、読んで頂きありがとうございました!
皆様の、なに食べようかのお悩みが、少しでも解決出来たら嬉しいです。
本日のパパめしっ!でした。
店舗情報
かぶと
東京都豊島区池袋2-53-2 池袋ESビル 1F
Tel:03-3983-8608 ⇐電話かけられても対応されてません(笑)
営業時間:17:00~
定休日:日曜・祝日・木曜日
予約方法
予約は必須で、予約サイトのOMAKASE経由のみ予約出来ます(半年ごとに最大1回)。
https://omakase.in
※予約は基本2ヶ月ごとで、予約開始日が決まってますので、詳細はOMAKASEサイトのかぶとさんのページにてお調べ下さい。
かぶとさんの予約開始日は、あっという間に埋まっていくので、事前準備をしっかりしておいた方が良いです。
パパめしです。
アラフィフのサラリーマンパパです。詳細プロフィールはこちら。
食べるのが大好きで、食べ歩いたお店は1500軒以上。
食べるの好きが高じて、10年以上、家族へのゴハンをほぼ毎日作り続けています。
何食べようかお悩みの方に少しでもお助けになればと思い、私が日々食べている物やレシピを中心に紹介していきます。
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