「わたなべ」一生付き合いたいと思える素晴らしい出汁を使った料理を味わえる白金高輪の和食店

食べ歩き
記事内に広告が含まれています。

美味い出汁が効いた季節の料理が食べたいと思った時に真っ先に思い浮かぶのが、本日伺った白金高輪の和食のお店、

わたなべ

さんです。

三軒茶屋に「鈴しろ」と言う名でお店を構えていた時から通っているので、かなりの付き合い。

新たなステップのために予約の取れない人気店を閉めてから約1年半。

2021年の1月に、現在の白金高輪にお店をオープンされ、昔の常連さんを始め、すでにたくさんのお客さんで賑わっているようです。

季節を感じられる本格的な和食を食べたい方にお勧めなお店です。

「わたなべ」さんへのアクセス

白金高輪駅の3番出口から歩いて1分の距離。

交差点にある路面店です。

ここに、和食のお店があると気づいて歩いている人は、どれだけいるだろうか?

大きな木製の看板には、「わたなべ」の美しい文字が書かれているのが目印です。

内観

重厚な入り口から入ると、交通量の多い外とは一転、美しい一枚板のカウンターが私達を迎えてくれます。

カウンター席のみ。

天井も高く、6名ぐらいでゆったり座れます。

席に座ると、目の前に奥行きのある厨房が、綺麗に整理されていて美しい。

理想の姿を追い求め、ようやく見つけた新しい城は、まさに見事。

少し離れた所に立つ若き大将だが、実はそこまでの距離感を感じることありません。

この距離は、お料理以外の雑多な物を見せないようにと言う配慮のようです。

メニュー・価格

お任せコースのみです。

飲み物の量にもよりますが、25000円前後。

和食のコースで、季節の物を使ったお料理が頂けます。

目の前で削った挽き立てのカツオの出汁のお椀はさに見事です。

飲み物は、日本酒を始め、ワインや各種お酒を取り揃えてあります。

ビールは、瓶ビールのみ。

本日のお任せコース

毛ガニ

季節のそら豆をすりながしにして敷いて、その上に毛ガニ、そしてトマトのジュレがかけられている。

見るだけでウットリする美しさ。

一口頂くと、毛ガニの甘みをそら豆がそれを優しく包んでいます。

そして、トマトのジュレのアクセントが素晴らしい。

そら豆のすりながしも、余すことなく綺麗に頂きます。

オコゼのお椀

目の前で、鰹節を削り出し、出汁をひかれる所から。

この出汁の塩梅が本当に素晴らしく、いつも楽しみな一品。

お椀は特注で、大将のご出身の山梨の富士山を彩ったお椀の蓋は、それぞれ違ったモチーフになっているのも粋に感じる。

一口出汁を飲むと、本当にきれいな出汁の味わい。

これを頂くと、「わたなべ」に来たな~って改めて思ってしまいます。

オコゼは、ふんわりと仕上げられており、その脂と出汁の味わいが素晴らしい共演となっていました。

お刺身

お刺身は、佐渡の鯛と生の鳥貝。

佐島の鯛は、スダチを軽くかけ塩で頂く。

旨味が強くて、噛みしめる度に味わいが身から出てくる。

そして、鳥貝は珍しく生の鳥貝。

トロっとした食感と甘みは、鮮度が高いからこそで、本当に最高の美味しさ。

そしてズルいのが、この鳥貝の肝醤油。

これを出されたら、もう脱帽です。

これを付けて再度鳥貝を頂くと、まあ最高で、美味いって言葉しかないです。

この肝醬油をいつまでもチビチビ頂いていたい(笑)

蝦蛄の粥仕立て

北海道の子持ち蝦蛄を使ったお粥で、出汁の効いたお粥と蝦蛄の旨味、タマゴの食感と三位一体となって旨さが染みわたります。

桜海老のかき揚げの海苔巻き

揚げ物は、桜海老のかき揚げの海苔巻き

油の綺麗な音が聞こえてきたなと思ったので、揚げ物かな?と思ったら、海苔を準備されている。

うん?何が始まるのかなとワクワクしながら見ていると、なんと揚げた桜海老を海苔で巻いて頂くそうだ。

桜海老のサクサク感と海苔のパリパリ感の食感が見事だし、海苔の香りと桜海老の香りと味わいのマッチングがまた見事でした。

これは美味しいし、もっと食べたいです!(笑)

能登のもずく

もずくは、沖縄では?と思いがちですが、能登のは細くて旨味が強くまた違った美味しさ。

このかけられた酢の塩梅も良いし、本当に美味しくツルンと食べれてしまうもずくでした。

焼き太刀魚 新タマネギのすりながしと

炭火で焼かれた太刀魚は、皮目カリっとして、身はふんわりと美味しい。

そしてその下にあるのが、新タマネギのスープ。

新タマネギの甘みが、クセの無いタチウオの身と良く合っていて美味しい。

稲庭うどんワタリガニだれで

もう、ワタリガニの時期なんですね。

稲庭うどんが殻の上に乗っていて、その上にはコノワタ。

漬け汁はもちろんワタリガニのエキスたっぷりの濃厚スープ。

これに稲庭うどんを漬けて頂くと、恐ろしいほど早くうどんがなくなりました(笑)

それぐらいに、本当に美味しい!

食べ終わった器を見ると、何か違和感。

あれ?反対側に反ってる!!

和食の技法で、酢に浸けて柔らかくして反対側に反らせるそうです!

箸休め

〆のご飯の前に箸休めは、生メロンジュース。

北海道のメロンだそうです。

上品な甘さで美味しく、スッと飲んでしまえます。

ご飯

お米は、土鍋ご飯です。

炊きたてのご飯の香りが良くて、単体でもとても美味しいお米です。

なので、炊き込みご飯にはしないで、白米で出されているとか。

何杯でも食べたくなるお米です。

横山養鰻場の鰻のかば焼き

そして、この美味しいお米に合わせるのが、鹿児島の横山養鰻場さんの鰻を使った蒲焼き。

これは、なかなか頂けない貴重な鰻。

身の味わいがやはり素晴しいし、このひと切れでご飯1杯食べれてしまいますね。

そして、他にも3種類の食べ方を用意してくれてるのが、わたなべさんのスゴい所。

  • 卵かけごはん
  • すじ青海苔の出汁茶漬け
  • 瀬戸内レモンのレモンチキンカレー

そんな3つあったら全部食べますよね(笑)

卵かけご飯

深谷の田中農場さんの鮮やかな黄身の周りには、削りたての鰹節。

混ぜて一緒に食べると、これがまた美味しい。

贅沢な卵かけご飯です。

すじ青海苔の出汁茶漬け

色鮮やかで香りの良いすじ青海苔を使って、出汁茶漬け。

綺麗な出汁の味わいがスッと入ってくる。

口の中に入ると、さらに海苔の良い香りが。

口福な1杯です。

レモンチキンカレー

大将は、カレー作るのもお好きだそうで、こうやってカレーも出て来ます。

今回は、瀬戸内レモンを使ったレモンチキンカレー。

レモンの酸味がしっかり効いていて、さっぱりと頂けるカレー。

いけそうだったので、大盛りで(笑)

カルダモンかな?爽やかな香りがレモンと相まって美味しかった。

氷菓

最後に、氷菓です。

驚いたことに、液体窒素を使う事で目の前で仕上げられます。

こうする事で、自分の出したい固さに調整できるとの事。

出来上がったのは、ジャージー牛のヨーグルトアイスと発酵バターのクッキー

固すぎず、ふんわりとした食感にヨーグルトの甘酸っぱさが見事。

そして、発酵バターのクッキーのサクサクとした食感とバターの風味がとても良いです。

〆は、煎茶を。

ふーっと落ち着きますね。

今日も素晴らしい料理の数々でした。

食後の満足感が、総合して本当に良いのですよね。

心地の良い時間でした。

本日もありがとうございました。またお邪魔させて頂きます。

店舗情報

わたなべ
住所:東京都港区白金1-29-9 ライオンズマンション白金東 1F
電話:03-6277-1733

営業時間:17:00~24:00

定休日:不定休 

予約方法

完全予約制です。

ご来店前にお電話でご確認下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました